Logitech K380 レビュー
サイズと配列
279x16x124mmというサイズはモバイル向けのキーボードとしては若干大きくどちらかといえば携帯用と言うよりは据え置き向けなのかもしれないが、10インチタブレットより少し大きく11.6インチタブレットよりは少し小さいので決して持ち運べない大きさではない。逆に大きめだからこそモバイル向けキーボードにありがちな詰め込みとは無縁で、通常のキーボードから右の部分をそぎ落とした形に近い非常にシンプルな配列となっている。
打鍵感
キーストロークが若干浅めなため、打鍵圧が強いとかなり底打ちをする感覚がある。最上段と最下段のキーは盛り上がっており、間の四列はキーがくぼんでいるため押し込むときの感覚がかなり違う。特徴的な丸形のキーは打鍵字にはさほど気にならず、中心からずれてもきちんと入力される。逆に中心からずれて隅の方を打鍵したときに他のキーも同時に打鍵してしまうような誤入力が起こらないという利点がある。
機能
最上段のF1~F12キー及びINSERTキーはデフォルトではマルチメディアキーでF1~F12キー及びINSERTキーはFnキーと同時押しする必要があるが、WebサイトからダウンロードできるソフトウェアでF1~F12キー及びINSERTキーをデフォルトに、マルチメディアキーはFnと同時押しにと変更が可能。ただし接続した直後や、時折偶発的にその設定が効かなくなっていることがあるため完全ではない。どのみちソフトウェアで切り替えられるならデフォルトは逆で良いのでは無いかと思う。
Windows,Mac,iOS,Android,ChromeOSに対応しており、それらの機器を3台まで登録可能なためPCとタブレットとスマホを持ち歩いても本製品一つで全てに利用可能である。ちなみに自分は対応を明記されていないFire HDXでも利用しているが、FireOSのベースはAndroidなので当然問題無く動作する。
価格
Logitech K380は国内で販売されていないためAmazon.comで購入しアメリカからの送料がかかったが、それを含めても日本円で4600円ほどであった。日本で販売されているLogicool K380はAmazon.co.jpで3800円台なので、送料込みでも800円しか違わないためUS配列を求める人にとっても非常に買いやすい価格であると思う。
総評
US配列なら4千円台中半、JIS配列なら4千円を切る価格で購入できるため、Bluetoothキーボードとしてはかなりお勧め出来る品である。ただし配列に拘りのある人もしくは複数機器を切り替えて使いたい人にとってはである。配列に特に拘りが無くBluetoothキーボードであれば良いのでればもっと安い製品もあるし、何よりサイズが少し大きすぎる感がある。据え置きで使うならばBluetoothである必要は無いどころか、Windows機の場合BIOSの操作等が出来ないなどデメリットもある。個人的には求めている所にスポッとハマってくれる物だったが、割とニッチな商品のような気がする。