lavamanのブログ

備忘録も兼ねて適当に

3E 3E-BKY1 レビュー

サイズと配列

 折りたたみ式ということもあり、展開時は297x117x8.25という余裕のあるサイズながら収納時は166x120x15.8というコンパクトサイズ。大体Kindleよりほんの少し大きい程度の面積しかとらないため持ち運びには大変便利である。

 

 配列はモバイル向けUS配列としては詰め込んだ部分もなくスタンダードな物だが、右Altの隣の右Ctrlが無く代わりにカタカナ/ひらがなキーとなっているのが気になる人は居るかも知れない。また、折りたたみ式のBluetoothキーボードとしては珍しく最上段のファンクションキーが削られていないことが本機の最大の特徴だといえる。標準ではマルチメディアキーとして設定されておりFnキー同時押しでファンクションキーとして動作するというこの手のキーボードにありがちな事も無いのは非常に珍しい。

 

 一つ気になった点としては、左右のAltキーがどちらもFnキーとの組み合わせで利用されることであろうか。自分はWebブラウジング中にホームページに戻るAlt+Homeの機能を多用するのだが、この手のキーボードはHomeキーが単独では実装されておらずFn+左矢印キーが割り当てられており、Fn+Alt+Homeと押すことになる。しかしこのキーボードではFn+Altの時点でキーボード自身のショートカットとして機能してしまうため、このショートカットを使う事が出来ないのだ。幸いFn+Escがホームページの戻るショートカットとして機能するため致命的とは言えないが、少々気になったところである。

打鍵感

 折りたたみ式のキーボードはその構造故に打健時にたわむこともあるのだが、本機はそのようなこともなくしっかりとした印象であり、普通のノートPCのキーボードと変わらない程度の打建感を保持している。これといって特徴があるわけではないが、問題点もない。

機能

 暗いところでも打鍵しやすいようにバックライト機能が搭載されており、青、赤、緑の三色に切り替える事が出来る。対応OSはWindowsAndroidiOSでそれぞれに最適な配列となるモードが搭載されておりAndroidiOS向けの配列ではファンクションキー部分はマルチメディアキーとして機能する。

 

 携帯時に本体を保護するカバーが付属しているのだがこのカバーがタブレットスマートフォン用のスタンドとして利用可能で、あくまでおまけ機能であるわりに非常に出来が良い。11.6インチサイズのタブレットPCを横置きしてタッチ操作を行ってもずれたり大きく揺れたりすることもなく、この機能のおかげでモバイルキーボードとタブレットスタンドを別々に持ち歩く必要が無くなってしまう程である。

 

 microUSB端子で内蔵バッテリーに充電するタイプなためいざというときにバッテリーや電池を入れ替えることは出来ないが、有線接続でに使用が可能なためそれほど大きなデメリットではない。むしろ電波状況が劣悪な場所でも有線で使えるというメリットのほうが大きいのではなかろうか。

価格

 自分はヨドバシ.comで9690円で購入したが、他で探しても大体そのあたりが底値であった。US配列、ファンクションキー搭載、折りたたみ式という三拍子揃ったキーボードは他に類を見ないとはいえ、いくら何でも高すぎる気はする。当然万人に勧められる物ではないが、メーカー側もニッチな層狙いなためこんな価格になるのだろう。

総評

 性能に関してはほぼ完璧で、これ以上望むのは望みすぎと言えるレベルの素晴らしい製品だと思う。特に折りたたみ式でファンクションキーを搭載しているという点は本当に稀少なため、この点が気になる人は買って損はない。問題は当然価格であり、バックライト機能を省いた廉価版を出して欲しいところだ。