lavamanのブログ

備忘録も兼ねて適当に

Windowsタブレットの話

 Windowsタブレットを購入した人の中で、タブレットとしての用途をメインに運用している人はどれくらい居るのだろうか。大半の人はキーボードやマウス等の外部入力機器を別途用意するか、最初から付属している2in1 PCの様にノートPC的な運用をしているのではなかろうか。かく言う自分も長々とT100TAの話をしている中で書いている通り、キーボードと合わせて利用していてタブレット単体としての利用頻度はあまり高くない。

 

 Windows8以降OSそのものはiOSAndroidと比べるとかなり稚拙であるとはいえある程度タッチ操作を意識されて作られているが、タッチ操作向けのUIとマウス操作向けのUIが混在しておりどちらか片方だけですべてを完結させるような状況にない上に、肝心のアプリケーションはその殆どがタッチ操作を意識して作られていない。無論、ストアを探せばそういったアプリケーションもあるのだろうが、そもそもiOSAndroidではなくWindowsを選択する最大の理由はこれまでデスクトップPCなりノートPCなりで利用していたアプリケーションをそのまま利用出来る事であり、それらの大半がタッチ操作に最適化されていない以上Windowsタブレットタブレット単体でバリバリ運用するなんて事は夢物語である。タッチ操作に最適化されたアプリケーションのみを利用してタブレットとして運用したいならiPadなりAndroidタブレットなりを選ぶべきだろう。

 

 結局外部入力機器を用意しなければならないのであれば最初からノートPCを選んだ方が良いのではないかという話になるが、あえてタブレットを選ぶ理由が一つある。それはノートPCに比べてタブレットPCは小さく持ち運びがしやすいということだ。確かに軽くて薄いノートPCも存在するがそれらは殆どが高価格帯の商品で有り、安ければ2万円台から選択肢があるタブレットPCとは比べるべくもない。また、Windowsタブレットに多く存在する8インチや10.1インチといったコンパクトなサイズのノートPCともなると探せば1,2機種ほどは存在するようだが、ほぼ選択肢はないも同然である。つまり、コンパクトで安価なWindowsOS搭載PCを購入しようと思うと、タブレットPC+外部入力機器というのが最適な選択なのである。

 

 また、外部入力機器を別途用意しなければならないというのは、逆に言えば外部入力機器を自分で選択することが出来るということでもある。ノートPCでUS配列のものが欲しいとなると店頭で選択することは不可能で、BTOのカスタマイズを利用するしかない。その上、すべてのメーカーでUS配列のオプションが用意されているわけでもない。他にもノートPCのキーボードは変態配列と呼ばれる異常な詰め込み方をしたものも多く、不要なマルチメディアキーがあったりただでさえ狭いのにテンキーまでねじ込んであったりもする。自分は直接身体に触れる部分、つまりはキーボードやマウス等の外部入力機器には拘るべきだと思っているので、よほど多数の実機に触って試す機会がある人でもなければ自分に合わせるのではなく、自分が合わせなければならないノートPCのキーボードという物をあまり好まなかった。

 

 ノートPCのキーボードで気に入らない点がもう一つ、それがトラックパッドの存在である。自分はトラックパッドの操作感にはどうやっても慣れることが出来ず、これまで継続的に利用したことはない。そうするとマウスを繋いでそちらで操作することになるため、ノートPCのトラックパッド部分は邪魔なだけだったのだ。じゃあトラックパッドが付いていないノートPCがあるかと言えば、そんなものにお目にかかったことがないため恐らく存在しないか、していたとしても入手することは出来そうもない。また、タブレットPCであればタッチパネルが搭載されているため必要が無ければマウスすら用意せずとも済む。

 

 結局ノートPCの様に使う事が多いから中途半端だと思われがちなWindowsタブレットだが、ノートPCの様に使うけれどキーボードは自分の好きな物を使えるという点をメリットと捉える自分にとっては、むしろ待ち望んでいた存在であると言える。